研究開発パイプライン

テムメッドは、再生医療の実現を支えるため、以下の研究開発を進めています。

  • 血管再生細胞解析技術の開発
    病気や老化により低下する血管の再生力を、血液細胞レベルで解析し、
    個々の健康状態を“見える化”します。
  • 未病診断の開発
    生活習慣病などの病気の兆候を、血管や細胞レベルで早期に把握し、
    病気を未然に防ぐ診断技術を磨いています。

再生医療・細胞治療の可能性を広げる
患者様の再生力を客観的に測定し、治療効果の最大化を目指しています。


 私たちの事業について

ステムメッドは、湘南先端医学研究所(iPark内)を中心に、最先端の医療研究を社会実装するために活動しています。

  • 病院・クリニック・健診センターと連携、少量の採血だけで血管再生細胞解析を行い、約1か月後に解析結果をお届けします。
  • 解析データはAIによるビッグデータ解析に活かされ、一人ひとりの健康管理に役立てられます。
  • 「未病診断」「再生力解析」「生活習慣病予防」など、未来の予防医療を支えるサービスを展開しています。※1

※1「血管再生細胞解析」の新規性

従来の検査方法と比較して、特に「身体の再生能力」を血液細胞から総合的に評価するという点で大きな新規性があります。
従来の血管病の診断法は、主に現在の病態把握に役立っていましたが、血管の将来を予測するための細胞生物学的な診断はできませんでした。

具体的な新規性は以下の点にあります。

  • 従来の検査方法とその限界:
    • 血液検査:糖尿病、高脂血症、尿酸検査などで生活習慣病のリスクファクターを判定します。
    • 血圧脈波検査(ABI検査、PWV検査など):血管の機能(収縮性・拡張性・弾力性)を検査し、一般的に血管年齢検査と呼ばれます。
    • 血管エコー(超音波)検査:血管の形態測定によって動脈硬化の程度を判定します。
    • 毛細血管スコープ測定:毛細血管の血流画像測定によって、毛細血管の形状や血流の鬱滞などの観察から血管機能を推定します。
    • これらの検査法は、現在の病態を把握するためには有用ですが、血管の将来を予測するための細胞生物学的な診断はできません
  • 「血管再生細胞解析」の新規性:
    • 「新しい未病診断」としての位置づけ: 従来の検査ができなかった「血管をリニューアルさせる時、細胞がどのぐらい再生能力を持っているか」を判定することができます。これは、病気になる前の「未病」段階で、病気予備軍を早期に見つけ出すという点で重要です。
    • 細胞生物学的な評価: 私たちの血液には、“血管再生力”を持った細胞や、“炎症・免疫”をコントロールする重要な細胞が存在します。これらの細胞が病気や年齢、環境ストレスによって十分に機能しなくなる点を考慮し、これらの細胞群を総合的に評価します。
    • 「再生環境」での変化を解析: 「血管再生細胞解析」は、特に再生環境に置かれた血液細胞の変化を解析することで、血管再生力を総合的に診断できるように開発されました。
    • 再生能力の具体的な判定:
      • 現在の細胞機能(再生細胞・炎症細胞・免疫細胞)と、再生環境に置かれたときの細胞機能を比較解析し、血液細胞の再生能力を判定します。
      • これにより、血管健康度(血管再生年齢)や病気の進行度、病気に対する回復力(再生力)を診断し、今後の健康管理や治療方針に重要な情報を提供します。
      • 一般人のデータとの比較解析から、再生年齢を推定することも可能です。
    • 学術的技術の応用: StemMed社は、長年の幹細胞治療開発研究で培った技術とデータから、これまで学術的な先進医療開発に用いられていた診断技術を、一般医療診断に応用することに成功しました。

このように、「血管再生細胞解析」は、従来の検査では不可能だった身体の内部からの「再生能力」を細胞レベルで科学的に評価し、将来の血管の健康状態や病気への回復力を予測するという点で、画期的な新規性を持つ診断サービスです。